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調律って?
ピアノの八十八鍵の音律(音程)を、弦の張力を加減しながら、
平均律にあわせる作業を調律といいます。
現在のピアノ調律は、十二平均律(オクターブの比率一対二を十二等分し、
半音間の比率が一定になっている)が、基本になっています。
調律作業は、相対音感で決められた音程を聞いて、必要な倍音の「うなり」を捉え、
その「うなり」のスピードにより音の高低を調節するのです。
そのため調律師は色々な音程の「うなり」を覚えているのです。
例えば、ラ(A=440Hz)と、上のミ(E=660Hz)は5度音程です、
5度音程というのは振動数比にして2:3の割合なので、
ラの振動数の三倍音(440×3=1320)と、ミの振動数の二倍音(660×2=1320)を、
聞き出すと同じ振動数になり、少しの狂いも「うなり」として捉える事が出来ます。
平均律ですので、意識的に和音に規定された「うなり」を作る訳です。。
ピアノ調律師は、、絶対音感をもってピアノを調律していると思っている方が多いようですが、
(私自身良く聞かれます。)
その必要は、無いのです。
ピアノを調律するには、まずピッチを決めます。
ピッチとは、基準音の振動数値です。
一般に標準ピッチは、A=440Hzです。
このピッチは、1939年インターナショナル・スタンダード・ピッチとして、
世界会議(ロンドン)で決められたものです。
ピアノでは、鍵盤の低い方から49番目の「ラ(A)」の音が基準になり、
鍵盤を弾いた時、一秒間に弦が440回振動する時の音です。
調律師が調律時基準として使っている音叉もA=440Hzです。
ピッチは世界中でA=440Hzを基準としながら、微妙に変えて使われています。
オーケストラでは独自のピッチを使い音楽性や個性を出そうとしています。
440Hz〜445Hz辺りです。
A=445Hzですと、半音の五分の一程高くなります。
日本のホールではA=442Hzで、調律している所が多いようです。
一般家庭で、調律技術者は基準であるA=440であわせます。
特別な合奏等が無い限りA=440Hzと、考えます。
日本で標準ピッチが採用されたのは、戦後の事です。
戦前はA=435とされていたようです。
ピアノ調律をする時、高音は高めに、低音は低めにあわせると良く言います。
ピアノ特有の弦の剛性、支点等の影響で弦振動が妨げられ、
実際の弦長が短くなったような状況から倍音は、整数倍より少し高めに出る事に依るものです。
これは他の楽器に見られない、ピアノの大きな特性なのです。
そしてこのズレは、弦の長さ(ピアノのサイズ)、響板の状態等により微妙に異なっているのです。
ピアノ調律が人の耳に頼っているのも、このような事からです。
このようにして、八十八鍵全ての音を合わせていく作業が調律です。
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